GMに負けず劣らず対日攻勢を強めているのがフォードである。九二年六月から七月にかけ、まずフォードブランド車を扱っているマツダ系の販売会社オートラマヘの出資比率をマツダと同率にし、輸入代理権もオートラマからフォード日本へと移管させている。もともとオートラマは八一年、マツダ車をベースに開発したクルマにフォードのバッジをつけて売るという、マツダの販売戦略の論理から出発した販売会社だった。だが、ここ数年はフォードの関与度合が高まってきていたことも事実である。八八年、『トーラス』など米国製フォード車の取り扱いも開始。翌八九年には、初めてフォード日本がオートラマに資本参加した。GMやフォードに比べて対日戦略で出遅れていたクライスラーも、いよいよ本腰を入れてきた。同社の四輪駆動ジープ『チェロキー』に、ビッグスリーの中で初めて右ハンドル車を設定してきたのである。クライスラーの日本での窓口は、八八年に大沢商会との合弁で設立したクライスラー・ジャパン・セールスである。新たに西武自動車販売も販売戦力に加わり、ジープの販売委託をしている本田との二人三脚だが、LHカーが日本に上陸してくる九四年には、クライスラーと資本提携関係にある三菱自工も輸入販売に乗り出す見通しで、GM、フォードに対して出遅れた対日戦略を強化する。
[参考]
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