家を建てる前に社長夫人から聞いていたことですが、室内の静かさも実際に住んでみて「なるほど」と思いました。南東の角地の西側にリビングをもってきたこともあってか、前の家と同じ場所に住んでいるとは思えないくらい静かです。この地に移り住んで27年あまり、初めてこんなに静かな落ちついた生活を送ることができました。外の騒音が聞こえないということが、こんなに心に安らぎをもたらしてくれるものだとは思いませんでした。「家に包み込まれている」「自分が守られている」という安心感があります。静かなリビングの椅子に腰かけて、窓の外の木々が芽吹き、花を咲かせ、濃い緑の葉に変わっていく様子を見ていると、「母にもこの眺めを見せてあげたかったなあ。こんな住み心地のよい家に住ませてあげたかったなあ」そんな思いにかられてしまいます。この家にもっと早く出会っていれば、母の晩年は違ったものになっていたことでしょう。冬の寒さで神経痛に苦しむこともなく、夏の暑さで体力を消耗することもなく、幸せで快適な暮らしのなかで最期を迎えることができたに違いありません。それに、もっと長く生きられたかもしれないのに……。