DVDの特性を活かしたコンテンツとは

2011.04.21

現状では、たんに既存の映画作品を高画質で取り込んだだけというタイトルがほとんど。せいぜいが多国語アテレコ・字幕スーパーだが、ユーザーにとって、さしてありかたいとは思えない内容だ。このメリットは、むしろメーカー側にある。なぜなら、世界スケールでの販売を1回のプレスで済ませることができるからだ。では、DVDの特性を活かしたコンテンツとはなにか。現在、もっともその特性を活かしているのは、しつけ百科事典だったりするのだが、これは、どちらかといえば出版サイドからの企画である。映像業界人なら考えてみたいのが、ユーザーが好きなカメラ割りを選べるようなコンテンツではないだろうか。いってみれば、未完成の映画素材をユーザーに売るという方法だ。4台のカメラが追った映像を、それぞれ荒編集のまま収録し、あとはユーザーが見たいトラックを自在に選んでいく。また、この特性を活かした撮り下ろしDVD作品が出てもおかしくはない。たとえば4人のストーリーを同時進行で収録し、時折シンクロさせる。かつて「ザッピング」と呼ばれた手法は、テレビではなく、DVDにこそふさわしいのかもしれない。
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